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日常・雑談が多いですが気持ちは手塚ブログ。ときどき落書きや妄想があがります。
2017年10月23日 (Mon)
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2011年10月02日 (Sun)
脱稿しました。
よかったよかった!
これで心おきなく三国志アニメの続きが見れます!張飛さんがぶれない可愛さ。

基本的に大きくなったピノコと先生がぐだぐだするだけの話なので特に抑揚とかがない非常に801な感じです。
山もオチも意味もホモもエロもない あるのは私の願望だけというのを念頭に置いてご購入を検討ください。
これからボチボチ印刷して、余裕もあったら無配ペーパー作りたいです!


とりあえずの予定
・BJ×大人ピノコ本(小説/コピ本) 100円
・おまけでピノコかユリさんのポスカが付きます。

当日は最初の30分くらいお買い物に出ている予定なのでのんびり来てください。前のときより数冊多めに刷るので、途中でなくなったりはしないと思います。

つづきからサンプル(冒頭)です!






ブラック・ジャックは味噌汁の香りで目が覚めた。元々たいして広い家ではないから、少しの香りでもそれは家じゅうに広がった。チン、と鳴ったのはトーストが焼けた音だろう。
 起きだしてリビングに顔を出すと、まさしく今、椀によそわれたばかりの味噌汁と焼き立てのサバ、トーストがそれぞれ二つずつテーブルの上に並べられていた。なんともユニークな組み合わせだ。
ブラック・ジャックはそれらを横目に自らの指定席である奥の席についた。椅子を引く音でこちらに気が付いたらしい人影が、台所の奥から顔をのぞかせた。
「先生、おはようございます」
「お前、トーストに味噌汁や塩サバはどうかと思うぞ」
「食べればご飯だってトーストだっておんなじじゃないの。つべこべ言わないでちょうだい、はい、バター」
 柔らかな茶髪を揺らしながら少女は冷蔵庫からバターを取り出して、ブラック・ジャックへと手渡した。冷蔵庫を閉めてエプロンを脱ぐと、そのままブラック・ジャックの正面の席に陣取った。そっと両手を合わせる。
「いただきます」
 そう言うと彼女はまず味噌汁を啜って、「あーおいし」と自画自賛をした。ブラック・ジャックも左手にパンを載せてバターを塗りつける。ざり、と小気味良い音がした。
正面の少女は味噌汁を一旦テーブルに戻し、サバの身をほぐしたあと、何故かそれを食パンで挟み込んだ。思わず二度見する。
「な、何をしとるんだ」
「美味しいんだもん。先生もどう?」
 試しにと手に持ったサバサンドをブラック・ジャックへ差し出す。
「…いや、いい」
 謹んで遠慮願うと、食パンだけを口に入れる。
「美味しいのに」
 そんなブラック・ジャックをおかしなものでも見るように、少女はもくもくとサバサンドを食べた。

食事が終わったあと、少女は鼻歌を歌いながら食器を片づけていた。ブラック・ジャックは彼女から言いつけられて、とりあえず脱衣所に散らばっているタオルや衣服をてきとうに放り込んでから洗剤を流し込み、洗濯機のスイッチを押した。

少女――ピノコがこの診療所へ来てからもう随分な時間が経っていた。
 はじめは小さかったピノコも、見た目だけは齢二十三、四といったところだろうか。すっかりこの家にも馴染み、二人で街中を歩いていても親子だと間違われることは少なくなった。妙な料理や食べ合わせだけは相変わらずだが、噴き出すほどまずい飯を食わされることもない。当初と比べ、マシになった、というレベルではあるが。少なくとも紅茶に大根を入れられたことはここ最近の記憶では、一度もない。
 女というものは、誰に習わずとも自ら本や伝聞なので美味い料理を作れるようになると思っていたのだが、何事にも個人差はあるという良い例だろう。特に家事が嫌いだと言う風でもないので元々の味覚が違うのかもしれない。
それにピノコは学校というものへ一切通わなかった。この家へ来たときから同じようにずっと、食事をつくり、掃除をし、ときどきはブラック・ジャックの助手を務めた。「主婦っぽいから」という理由で見続けているメロドラマもすでに何作と言わずに最終回を迎えた。
学校へ通わなかったのは本人が望まなかった、ということもあるけれど、なによりピノコが小学校へあがる年頃のころ、見た目はすでに中学生になっていた、というのが最大の原因だった。
それでも一応は、どうしたい、とブラック・ジャックが尋ねると、ピノコはいつもの調子で「先生、ピノコもう二十四歳なのよ」と苦笑いしてみせた。
ブラック・ジャックはそのとき、彼女がピカピカのランドセルを背負って、小学一年生の小さな机と椅子に座っている姿を想像した。最初、周りのクラスメイトは奇異な目でピノコを見ている。そのうちの誰かが、先生、ひとり上学年の子がいます、と声高に指摘する。教員はコホンとひとつ咳払いをして、彼女は間違いなくあなたたちの同級生ですよと説明する。そしてまた、クラスメイトたちはピノコにじろじろと不躾な視線をぶつけるのだろう。幼稚園や保育園へも通わなかった彼女の味方をしてくれるものはひとりもいない。
その間、すべてのやりとりが終了しても、頬を真っ赤に染め、その大きな体を縮こまらせてピノコはじっと座っている。私、もう二十四歳よ、なんてことは言えずに、ただじっと机についた傷のあとをなぞっている。

ブラック・ジャックはその時、そうか、とだけ返事をしたのだったと思う。
 ゴウンゴウンと唸り声をあげている洗濯機をしばらく見つめてから、ブラック・ジャックは脱衣所の戸をくぐった。中の洗濯物が干せる状態になるには、まだ少し時間がかかりそうだった。合間の仕事前にコーヒーを調達しようとブラック・ジャックは再びリビングに足を踏み入れる。
「…またこんなところで」
 そこには先ほどまで気持ちよさそうに歌っていたはずのピノコが、ソファにごろりと横になっていた。
 最近、ピノコはよく眠る。あまりにも眠るので何かの病気ではないかと一応の検査をしてみたが、身体の方には特に問題はないようだった。本人いわく、育ち盛りだから、らしい。
「風邪ひいても知らないからな」
 付けっぱなしのテレビは流行りのアイドルや昨日起こったニュースについて伝えている。
 ブラック・ジャックはリモコンを手にとり、とりあえずテレビの電源を消した。

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